【ネタバレ注意】シックス・センスの隠された謎について解説!!
シックス・センスの映画の中に含まれている6つのトリックや謎を解説!
その前にまだシックス・センスを観てない方はネタバレの内容なのでお引き取り下さい。
それでは解説していきます。
まずは1つ目
映像のトリック
主人公マルコムが死んでいるというヒントを主人公を鏡に映り込むシーンで演出している。賞をもらったマルコムが妻とその記念プレート見るシーンがあり、その時に2人がプレートに反射して写っている。このシーンはまだマルコムが生きていることを示している。その後のシーンで妻のシャワーを浴びている浴室に入るシーンがあるが、その時マルコムは妻の姿を鏡を通して妻を見ているシーンが映し出されている。この時すでにマルコムはこの世のものでは無いという演出だ。ドアノブがズームされるシーンでもコールだけが写っていてマルコムの顔は写っていないなど、よく見なければ分からないトリックになっている。
2つ目
マルコムは何にも触れていない
このトリックはまず初見では気づかないだろう。マルコムが妻とレストランに行くシーンでは、伝票を取ろうとすると妻が取ってしまう。椅子にも触れていない。他にもドアを開けるシーンなども触れていないし、見てる側に分からないように上手く演出している。マルコムが開けただろうと思わせるようなテクニックを使っているのが凄い。
3つ目
さまざまシーンで登場する赤色
見ている人も気になったであろうこの赤色にもきちんと意味がある。
1999年のインタビューで、シャマランは赤という色は霊の世界の痕跡、またはあちらの世界につながるものを表わしていると言っていた。
地下室のドアノブが赤、コールが追いかける風船も赤、コールのコートも赤、コールのテントも赤、カイラの母親のスーツも赤色で、霊と関わるシーンでは赤色が必ず使われている。カイラの母親のシーンではカイラを殺したのが母親だと勘のいい人なら気づけるように演出されている。
4つ目
冷気
冷気が出る時はこの世のものでは無いものがいる時なのだが、毎回冷気は出ていない。この冷気は霊が感情などを取り乱した時に出るトリックになっている。マルコムが感情を取り乱して妻から冷気が出ている最後のシーンがわかりやすい。
5つ目
主人公マルコムの服装
主人公が生きてると思ってしまう理由は主人公が服を着替えてるからだろう。見た人もおかしいだろと思うはずだ。なぜなら死んだ人は昔の格好や死んだ時の服を着ているはずだからだ。だが実は着ている服は全てマルコムが死ぬ前に触れていた服だと気づかないだろう。シーンが変わる時に着替えさせ、あたかも生きているかのような演出にしているのだ。
6つ目
マルコムはコール以外と関わっていない
マルコムが生きていると思わせるもう1つのポイントはマルコムが終始いろんな人とやりとりしているように見せるテクニックだ。マルコムが死んでると知った上でもう一度よく見てみると実は会話シーンがないのだ。マルコムとコールの母親が向き合って座ってコールのことについて話しているかのようなシーンでも会話はないのだ。
以上がシックス・センスの謎の解説。
ここからもう少しシックス・センスについて詳しく解説していく。
このように上手く見てる側を騙すためにシックス・センスでは3つのルールが存在する。
1.死者は自分が見たいものだけが見える
2.死者同士は見えない
3.一部の死者は自分が死んでいると気づかない
この3つのルールが存在するからこそシックス・センスは成り立つのだ。
そしてこのルールを使い3つの視点によるテクニックを使うことが可能になる。
1つ目が主人公の視点だ。
主人公は死んでいるので、もちろん死者は見えない。見たいものだけが見える要するに話が進む上で必要な人物だけを見ている。そして、主人公は自分が死んでいると気づいていない。
2つ目がコールの視点。
コールは第六感を持っているので、死んでいる主人公も見えるし、普通の人もほかの霊も見える。このコールの視点があるからこそ視聴者は気づかないのだ。
3つ目が普通の人の視点。
気づかないのが普通の人には主人公が見えていないのだが、見えているかのような映像のテクニックによって見ている側を困惑させているのだ。
この3つの視点の切り替えが絶妙だから気づかないだけで、このルールを知った上でもう一度よく見てみると分かるはずだ。
シックス・センスは個人的にホラー映画ではないとも言える。
霊が出てくるヒューマンドラマだと個人的に感じた。霊も怖がらせるためではなく、助けを求めていた。妻も最初は浮気女だと思わせておいて実は最後まで主人公を想っていたし、若い男も主人公を無視していたのではなく見えていないだけ。コールの母親のシーンも感動するし、全て受け取り方の問題だったのだ。そういう考えのすれ違いや葛藤のヒューマンドラマをホラー映画の中にぶち込んできたこのシックス・センスは本当に最高傑作だと思う。最低でも2回楽しめる映画になっていて1回目と2回目では見方を変えて楽しめる映画になっているのではないだろうか。是非もう一度観て欲しい。